メッセージ

幼少期より西洋に憧れ、西洋文化に魅せられ、西洋料理に取り憑かれ、フランス料理人として気づけば20年近くになります。 そして2007年に池尻で小さいながら念願のレストランを作り、とにかくインパクトあるお店作りということで、肉料理にひたすら力を入れ、18席のお店で20種類以上のジビエをご提供していたこともありました。

ある日、お客様のふとした一言で開始したパテドカンパーニュのテイクアウトから、本格的に食肉加工品に取り組み、自社ファクトリーを作りました。 そしてご縁のあった生産者さんとの長期にわたるやり取りの中で、現在の日本の食環境と食材物流における問題点も様々教えていただきました。

蝦夷鹿やイノシシによる深刻な農業被害、大量に水揚げされては使い道がない為に再び海に投げられる海産物、行き場をなくした無農薬野菜たち。 そんな現場を目にするたびにフランス料理という加工技術が日本の第一次産業に貢献出来るのでは、と考えることが多くなりました。

生産者さんから届く食材の箱を開けてから、考えてお料理に変えていく仕事はエキサイティングでクリエイティブ。出たとこ勝負は料理人が最も試される瞬間。毎回何が来るかどきどきわくわく。キュウリが曲がっていても、人参の大きさが違っていても大丈夫。 命あるものを頂き、一生懸命育てられた安心出来る食材を無駄なく美味しく食べられればそんなことは問題じゃない。

勿論無添加でやろう、そしたら直営店で責任を持ってお客様にお届けしよう、そして豊かな恵みを適正価格でお届けしよう。そうしてターブルオギノは出来ました。

日本人であるシェフ荻野伸也が外国の文化を勉強し、ヨーロッパ諸国をはじめ、アフリカやアジアの国々、そして日本国内を旅する中で、いかに日本という民族と文化が海外の文化を上手く取り入れて素晴らしい文化を築いてきたか、そして北から南に長い日本列島のなかでも、その気候風土によって様々な知恵と工夫によって生み出され、古くから連綿と続く素晴らしい文化に触れ、それを料理という切り口で意識するようになり、非常に感銘を受けました。

フランス料理の伝統的な調理技術を駆使しながら、しかしカテゴリーに捕われすぎず、素材に寄り添った臨機応変な料理、美味しくて手頃で楽しい、それがOGINO料理です!

プロフィール

1978年、愛知県生まれ。 大阪にある調理師学校、同校フランス校で学んだ後、静岡県のフレンチレストランに就職。 その後都内の小さなレストランを中心に厨房で修行。26歳の時に目黒のビストロで厨房を任される。

2007年11月 28歳の時に池尻大橋の住宅街に『レストランオギノ』をオープン
2009年 同じ池尻大橋の現在の店舗に移転。パテ、ソーセージなどのオンラインショップを開設
2012年2月 代官山に国産食材を積極的に使用し、手間のかかったスロウフードを気軽に召し上がっていただきたいという想いから「ターブルオギノ」事業をスタート。
2012年12月 ターブルオギノ エキュート品川店オープン
2013年3月 ターブルオギノ 東急渋谷駅・東横店オープン
2014年12月 ターブルオギノ 湘南TーSITE店オープン

フランス料理は肉料理、と思いつつ最近は特別栽培、減農薬、そして自然栽培野菜の魅力に取りつかれている。 読書とサーフィン、トライアスロンとトレイルランニング、そして日本をこよなく愛し、世界中を旅することに憧れる射手座B型。

夢はロングディスタンストライアスロンで12時間をきり、アイアンマンハワイ世界選手権に出場すること。 そして西洋料理の加工技術を通じて新たな食環境サイクルを提案していくこと。

著書

シャルキュトリー教本(誠文堂新光社)
TABLE OGINOの野菜料理(誠文堂新光社)
ターブルオギノのデリサラダ(世界文化社)
アスリートシェフのチキンブレストレシピ(柴田書店)
レストランOGINOの果物料理(誠文堂新j光社)